柿を食べようとしたら、「しぶぅーい。なんだこれ」
皆さんもそんな経験ありませんか?
「リンゴいれでおげ」ばあちゃんの一言だった。
いわれるがままにそうしていた頃が懐かしい。
果物の成熟を早める「エチレンガス」を多く出すのが
リンゴです。「誰が」「どこで」「何を」に値する
ニュアンスは、だれからともなく次々と伝わり、生活の
知恵となり、活用されているような気がします。
バナナやメロンなどの果物の食べごろといわれる時期は
「エチレンガス」により、完熟された状態なのです。
「エチレンガス」は野菜や果物などが発する植物ホルモンの
一つとして果実の成熟、落果、落葉の促進などの生理作用を
知らせてくれます。要するに成熟ホルモンであるがゆえに
老化ホルモンともいわれています。老化を進める役割をもって
いるため腐敗の原因にもなりますので果実が食べごろになったら
一緒に入れておいたリンゴは早めに取り出すようにしましょう。
また、「エチレンガス」は食品の成熟を遅らせる役割もあります。
玉ねぎやジャガイモなど芽がでる野菜はやはりリンゴを入れておくと
休眠状態になり活動を停止させます。成熟を早めたり遅らせたり、
使い方によってはすごく重宝できる果物です。