今回は、花粉症のメカニズムについてです。幼い頃から
花粉症に悩まされている人、ある日突然デビューしてしまった人
様々います。私たちの身体には、異物(今回でいう花粉)が
身体の中に侵入すると、それを除去するための抗体が作られる
という仕組みがあります。その量が一定を超えるとアレルギー
症状が出るのです。抗体の量は人それぞれです。これは、
アレルギー体質の遺伝によるものです。この遺伝は親がアレルギー
体質だから子供もアレルギー体質になるということではなく、
あくまでもなりやすい傾向がある、ということです。
日本では、第二次世界大戦後の高度経済成長期に多くの杉やヒノキが
植えられました。このころに植えられた杉・ヒノキが大きくなり、
本格的に花粉を飛ばすようになった頃から「花粉症」という言葉が
顕在化したといわれています。現在、花粉の少ない「少花粉杉」、
花粉がない「無花粉杉」を開発中だそうです。これらによって早く
日本の花粉量が減ることを祈ります。